①入浴できておらず清潔でないこと。
②爪が伸びすぎていること。
③足に無関心である。
以上の事は、重症足病変を招きやすいです。
足・爪白癬は治療に抵抗性となり、伸びすぎた爪は皮膚を傷つけますので、セルフケアが
難しい高齢者、小児では家族、介護者のサポートが必要になります。
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膠原病は、全身の結合組織、血管のフィブリノイド変性をきたし、レイノー現象、末梢循環不全を招く、冷感とともに、網状皮斑が起きます。
膠原病で足病変管理が必要となるのは、副腎皮質ステロイド剤、免疫抑制剤を使用することが多く、皮ふの菲薄化、易感染性がみられ、創傷治癒遅延を招きやすくなります。
潰瘍が小さくても、強い痛みを訴えることがあり疼痛コントロールに苦慮することがあります。
慢性腎症や透析患者では、末梢動脈障害の有病率が高いです。
それに加えて血管の石灰化もあり、血流保持の有効な治療が
立てにくいのが現実です。
また低栄養、免疫不全状態があるので、ケガの予防が重要です。
冷感、虚血が強いということは、痛みの訴えがあります。
つまり触れたり、足浴することで、透析患者は、強い痛みを
訴えます。
糖尿病では、血管の粥状動脈硬化と中膜硬化をおこし末梢循環不全から冷感を生じます。
また神経障害を合併しますので、感染を引き起こしやすくなり、傷口の回復が遅くなります。
痛みに続き冷感は、足病変を示すサインになります。
動脈疾患に伴う冷感以外では、糖尿病、慢性腎症・透析患者、膠原病に冷感を
認めることがあります。